あけましておめでとうございます。サービス事務の安髙です(^^♪
昨年より工場不定期日記を担当させて頂き、皆さんとお話させて頂く機会も増えて、楽しみが増えました。お声掛け頂いたり、励ましのお言葉を頂いたりするのが本当に嬉しいです！ありがとうございます(^O^)本年も宜しくお願い致します！
この年末年始はお休みが長い方も多かったようですが、皆さんはゆっくり出来ましたでしょうか？私は年が明けてすぐ出発して南房総へ初日の出を見に行ってきました。その道中、なんとタイヤパンク警告とクーラントレベルが点灯しました(＠_＠;)新年早々トラブル続きのカブリオレですが、早速工場長に見て頂いて修理したので、また後日ご紹介させて頂きたいと思います。MT車が欲しいなんて言っていたので拗ねてしまったのかもしれませんね(^_^;)今年は車検もありお金がかかりそうですが、根気強く整備していきたいと思いますので、温かく見守って頂けますと幸いですm(__)m
さて、今年最初の不定期日記では、N54エンジンの高圧燃料ポンプ交換をご紹介致します。こちらのアルピナE90 B3ビターボは、エンジンチェックランプが点灯し、エンジンがバラついて吹け上がらないという症状が出ていました。
ディフェクトメモリーをチェックすると、高圧のフューエルプレッシャー異常とのメモリーが載っています。一般的なエンジンは燃料タンクにのみ燃料ポンプが付いていますが、直噴エンジンは燃料を昇圧させるため（直噴用インジェクターのノズル吐出圧力は通常の約100倍）、エンジン側にも機械式燃料ポンプが付いています。シリンダーに空気のみを吸入し、高圧化された燃料を燃焼室に直接霧化する直噴エンジンは、圧縮時にノッキングが発生しにくく、ポート噴射のエンジンに比べて「圧縮比」を高めることが出来ます。「圧縮比」とは、吸入した混合気が燃焼室で圧縮されたときの比率を表したもので、圧縮比が高いほど、高パワー・高トルクのエンジンになるのだそうです(^^)v
また、燃料を直接燃焼室に噴射しているので、燃料の少ない状態（リーンバーン）での燃焼ができ、燃費改善効果もあります(^_-)-☆
しかし、直噴エンジンの構造上、かかる負荷が大きい高圧ポンプはトラブルが起きやすいのだそうです。こちらのB3ビターボも、ポンプ故障で圧力が上がらない状態になり燃料不足によるエンジン不調を起こしていました(>_<)
それでは、作業を見ていきたいと思います。高圧ポンプはインテークマニホールド下にあるので、マイクロフィルターケース、エアクリーナーBOX、インテークパイプ、スロットルを順番に外していきます。
ここまで外すと、やっと高圧ポンプが見えてきました(^O^)／
アップで見てみましょう♪燃料タンクにある電動の低圧燃料ポンプから送られてきた燃料を、この高圧ポンプで100bar以上に上げているのだそうです(゜o゜)この高圧ポンプは機械式で、エンジンの動力を利用して動いています。
取り外した高圧ポンプ（上）と新品（下）を比較してみると、見た目はほとんど一緒ですが、新品のポンプは対策品、耐久力も上がっているのかなぁ？
新品のポンプを取付けたら、あとは外した部品たちをどんどん組み上げていきます(^^)/
全て組み上がりました！故障メモリーを消去し、試運転に出て異常がないかチェックして終了です(*^^)v
今回交換した高圧燃料ポンプは、アメリカではリコール対象のようですが、日本では対象外…。是非リコール対象にしてもらいたいものです(＠_＠;)
直噴エンジンのトラブルは煤やスラッジによる影響も大きいようですので、やはり日頃のメンテナンスとたまには長距離ドライブに出てあげることも大切ですね♪
ちなみに、直噴エンジンはもともと薄い混合気で燃費を良くするために生まれたエンジンで、その技術を応用して創り出されたのが「ダウンサイジングターボエンジン」なのだそうです。一般的にはターボを搭載すると燃費が悪くなる傾向がありますが、これは混合気に加給をかける為、燃料が偏るのが主な原因とされています。直噴エンジンでは空気のみを加給し燃料は燃焼室に直接撒かれるためターボチャージャーとの相性が良くなり、燃費の問題点を解消できる上に、小さなエンジンで大型排気量と同等のトルクを生み出すことができるのだそうです。まさに！一石二鳥！ですね(^_-)-☆
今回直噴エンジンについて調べてみて、もっとエンジンの構造を学びたくなりました♪
うちの工場では、旧車から現行車、Mからアルピナまで、幅広い車両を間近で見ることが出来るのでとても勉強になります(^O^)／なにか私のカブリオレにも流用できないかなぁ、、
走りはそのままに燃費向上なんて嬉しいのですけどね、、工場長よろしくお願いします！！
この週末は関東でも雪の予報が出ておりますが、皆さんスタッドレスタイヤ、準備できていますか？もし、まだであればこの週末に履き替えるなどの対策をしてください。もちろん当社でも入れ替えは可能です。（要電話予約にはなってしまいますが）BMWと共に冬を楽しみましょう♪
それではまた、次回お会いしましょう（＾◇＾）
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